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2015/06/20

川崎市平和館―企画「私たちの戦後70年談話」



一人一人が「私の70周年談話」を書いてみよう
-あなたの「70周年談話」Nia 70-a Komento大募集-
※投稿はこのページの下の方にあるのリンクからどうぞ!

 歴史を「私ごと」として振り返り、国際的な交流を行う。そんな企画を紹介します。
 2015年夏、第二次世界大戦が日本の降伏によって終結してから70年の節目の日が世界各国に訪れます。この日、日本人や韓国人・中国人などのアジア人だけでなく、アメリカ人もフランス人もインド人もモンゴル人も、もちろんその他の国々の人もかつての世界大戦を思い出し気持ちを新たにします。 この機会に私たち自身の歴史を地球市民として振り返り、エスペラントという言語でそれを表現してみませんか?


 エスペラントとは?

エスペラントとは何かというと、ポーランドのザメンホフという目医者が開発した人工言語です。ことばの違いや民族間の対立を乗り越えて、世界中の人々が自由・平等に、そして平和にコミュニケーションすることを目的として作られました。文法に例外がなく、学習を容易にする様々な工夫がされているため、英語の何倍も簡単に習得することができます。世界中に100万人ほどのエスペランティストがいると言われていますが、現状ではエスペラントは英語に敵うような勢力を持った言語ではありません。しかし英語でもできない事がエスペラントにはできるのです。それは「ある国家の歴史」に囚われない自由な意見の表明です。

「国家の歴史」と「地球市民の歴史」

 この夏、日本の内閣総理大臣によって「日本の歴史」としての70年談話が語られます。また韓国の大統領によって「韓国の歴史」としてやはり記念の談話が語られるでしょう。もちろんそのほかの様々な国の歴史も、「その国の歴史」として語られるのです。同じように、私たちが日本語で戦争についての意見を交わし、議論をするとき、私たちは「日本人」として歴史と向き合っているのです。それは「日本人の歴史観」を作り、国際関係の礎ともなりますが、しかし、日本語で世界の人々と「地球市民の歴史」を作り出すことは難しいでしょう。そしてこれと全く同じことが、英語の場合にも起きているのです。
 日本語とも英語とも違い、エスペラントはそれを公用語とする国もなく、それを母語とする国民もいません。このため、エスペラントは世界の国ごとにバラバラな歴史とは別に、「地球市民の歴史」を作り出すことができるのです。それは私たち一人一人が第二次世界大戦をどのように考えているか、ということを「市民の言葉」で表すからこそ成り立つものです。

「地球市民の歴史」の特徴

 だからここにエスペラントを使って「私たちの戦後70年談話」を作り始めましょう。その特徴は、まず私たち自身の感覚によって捉えられた歴史についての記述であることです。すなわち、それは歴史家や政治家の記述ではなく、私たちの身近な人たちの話してくれたことや、私たち自身の経験の延長線上にあります。第二に、私たちは、私たち自身の経験や視点を公にして、場合によっては議論もしますが、しかし私たちは何らかの結論に到達する必要もないし、政治家のように歴史を断定する必要もありません。これらの特徴から分かるように、私たちがここで新しく捉えようとする歴史は、あくまで私たち一人一人の歴史として語られるわけですが、しかし、私たちはエスペラントによってその歴史を共有し、世界中の人々と協同で未来を作り上げることができるのです。

投稿募集中!

 Webフォームに以下のリンクからアクセスすることができます。また、メールでの投稿も可能です。是非あなたの70周年談話を、私たちにお寄せください!エスペラントに訳し、全世界に発信していきます!
企画・運営:川良日郎、KZ
問い合わせ先:nia70akomento@gmail.com


https://docs.google.com/forms/d/1uE7VsHlHnO8vF-3sGLxxsHm18ze4Y_wF_sVWhnAzFdw/viewform?usp=send_form 


締切日

2015年9月15日



投稿の意思表明について
 この企画に賛同してくれる方、投稿する意思のある方で、今はまだ時間がなく、まだ投稿できないという方は、是非投稿の意思表明をよろしくお願いいたします。
この企画で一番重要なのは、投稿してくださる方がどれくらいいるかです。というのは、投稿する人がどれくらいいるかという点で、企画の信用性が問われてしまうのです。
投稿する意思を表明してくださった方は、投稿の締め切りである2015年9月15日までに文章を投稿してください。お名前と、国、都市の情報は「Kontribuontoj(投稿する人たち)」としてブログ上に公開されて、様々な広報の際にも使わせていただきます。

投稿の意思表明をしていただける方はメールアドレス(nia70akomento@gmail.com)に以下の内容を明記してお送りください。右の"Kontaktilo"(連絡ツール)からも連絡していただけます。
・名前:
(・ニックネーム: )
※名前を公開されたくない方は、ニックネームを記入してください。
・国:
・都道府県:
・年齢:
※年齢を公開されたくない方は、書かなくても大丈夫です。


歴史認識の問題についての注意点
(本企画のポリシー)
<本企画の政治的態度:歴史を“新しく学びなおす”という姿勢を前提にした中立>

「日本人の歴史」「韓国人の歴史」「アメリカ人の歴史」その他は、私たちの母国語で書かれた歴史であり、私たちの文化から見て正統的なものですが、ここではそれを書いてもらっても意味がありません。国それぞれの歴史を語ることは時にそれ自体、言葉の暴力になりうるものです。そうした問題意識があるからこそ、この企画が立ち上げられたという点をどうか忘れないでください。
この企画に参加する人は誰でも、様々な人の、それぞれの歴史をつなぎ合わせていこうとする「意志」が必要です。それは自分たちの言葉で語られてきた歴史をもう一度捉えなおすということです。つまり、私たちの歴史を他の人々の歴史と結びつけながら、新しく学びなおすという姿勢が前提になっているのです。

「私たちの戦後70年談話」企画チーム
 川崎平和館企画展 駒澤大学日中学生有志チーム
20156



https://docs.google.com/forms/d/1uE7VsHlHnO8vF-3sGLxxsHm18ze4Y_wF_sVWhnAzFdw/viewform?usp=send_form


郵送での投稿

郵送での投稿もできます!<こちら>からPDFファイルをダウンロード・印刷していただき、フォーマット内に書かれている宛先(駒澤大学の研究室)までご郵送ください。
郵送先:1548525 東京都世田谷区駒沢1231 駒澤大学 第一研究館1410 李研究室

メールでの投稿

メールアドレスにに直接投稿することも可能です。その際、基本的な投稿フォーマットは守っていただくようによろしくお願いします。
テキスト版のフォーマットはこちら>!(Wordファイル)


投稿フォームの説明

この投稿フォームは川崎市平和館の企画展示「未来のための過去とのつきあいかた」(2015/6/20-7/20)リンク に出展されている駒澤大学日中学生有志チームによるパネル展示からネット版として拡張されたものです。
なお企画自体はエスペランティストである川良日郎とKZによって呼びかけられたもので、今後このサイトから世界中のエスペランティストに呼びかけて、投稿を募る予定です。

締切日


2015年9月15日